ワンダーファームようこそ、トマトのテーマパークへ

自家農園で生産したトマト商品など、福島厳選のお土産が手に入るほか、収穫体験もできる

全国でも珍しい、トマトのテーマパーク・ワンダーファームは、野菜を収穫する温室、農園、マーケット、レストランなどが集結した、浜通りの食の魅力がぎゅっと詰まった、食と農のパラダイスです。

@ワンダーファーム
いわき市四倉町中島字広町1

食と農を通じて、震災後の地域社会の復興を知ることができます。

充実した展示物を通じて災害を伝える

来館者は、まず大型マルチスクリーンの「プロローグ(導入シアター)」で原子力発電所の誘致から現在までを伝える映像を視聴。その後、2階の展示スペースへ導かれ、時系列に沿った5つのゾーンを順番にたどっていきます。災害の始まり、原子力発電所事故直後の対応、県民の想い、長期化する原子力災害の影響、復興への挑戦が紹介され、体感的に被害の実情と復興への動きを知ることができます。

また、震災を直接体験した地元の方々がアテンダントスタッフとして常駐しており、それぞれの体験談や想いを聞くことができます。展示室内で1日4回、被災した住民らが体験を語る語り部講話を行っています。

また、研修プログラムとして、ワークショップ、語り部、そしてフィールドワークなどを受講でき、防災・減災に向けて、複合災害の記録と記憶を未来へ伝え継ぐ貴重な拠点となっています。

ワンダーファーム

一般企業から農家へ。トマト農園を立ち上げる

併設のレストラン「Cross Wonder Dining」では、トマトをふんだんに使った和洋創作料理が楽しめる

「トマトの育成にとって大切なのは太陽です。福島県の日照時間は日本でも長いほうで、決して九州に劣りません。」ワンダーファームの代表・元木寛さんはそう語る。

義理の父親が営む米農家を継ぐため、妻子を連れて東京から故郷である福島県へと戻ったのは26歳の時。それまでまったく経験のなかった農業に身を投じました。当然トマトの栽培も未経験でしたが、試行錯誤を繰り返し、やっと軌道に乗り、利益が得られるようになった時、東日本大震災を経験。

しかし、めげることなく周辺の農家と団結し、インターネット販売などを活用して、農家の生計を改善しました。さらに農業を活性化する必要性を感じて、2016年にトマトをメインとしたレジャー農園を作り上げました。

アイディアで人を惹き付ける

「たくさんの子供たちがここに来て、トマトの収穫を体験し、トマトってこんなに美味しいんだと気づきます。やはり産地ならではのフレッシュさを実感するんですね」と、元木さんは実際に「体験」することの価値を強調します。

レジャー農園の開設と共に親友を誘って立ち上げたレストラン「Cross Wonder Dining」では、ピザやパスタといったトマトを使った定番のメニューだけでなく、トマトを使ったオムライス、すき焼きなどの日本料理も提供しています。ほかにも、園内にある直売所「森のマルシェ」、手ぶらでも体験できるバーベキューキャンプ、さらにはワンダーファームを中継地としたサイクリングや登山体験など、アイディア溢れる経営を行っています。

ワンダーファーム
代表 元木 寬

義父の米農家を継いだ頃、ちょうど米の過剰生産が問題になっていた時期で、政府が農作物への転換を奨励していたので、私も新たな農作物を模索していました。それでオランダで最新の温室自動栽培技術を学んだ時、小さな頃から好きだったトマトのことが思い浮かんだんです。ただ、当時は農業について何も知らなかったので技術を導入しても失敗ばかりでした。いく年も時間を費やして、やっと秘訣をつかむことができたんです。

ワンダーファーム

  • 住所いわき市四倉町中島字広町1
  • アクセスJR四倉駅から車で約15分
  • 営業時間9:30-21:00(月曜日が定休日)

SDGs×食×復興を知るふくしま旅

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