- SDGs×食×復興を知るふくしま旅
- 道の駅なみえ 浪江のまち、そのあたりまえの日常をここに取り戻す
SNSで浪江町を検索すれば、ラッキー公園になみえ焼そば、てんこ盛りのしらす丼に旬の野菜、請戸川に遊ぶ白鳥…。たくさんのカラフルな浪江町が「道の駅なみえ」に集約されていることが分かります。観光客はもちろん、近隣に住む人たちも、今は少し離れたところに住む人も、みんなが行き交い、集う“駅”。浪江町の復興は、ここから始まったといっても過言ではありません。
震災後のまちづくりの拠点として、住民主導の観光・交流施設づくりが行われたことに学びます。
道の駅なみえ
人が集い、商品が集い、暮らしの風景が戻ってきた
町の面積のおよそ8割にあたる約170k㎡がいまなお帰還困難区域に指定されている浪江町。それでも住民の方々は、お彼岸には必ずお墓参りに訪れたり、ひと足先に帰町を果たした親戚や友人の家を訪ねたり、震災前の結びつきを忘れることはありません。そんな住民の方々が年代を超えて集まり、幾度もの“井戸端会議”を重ねて実現した「道の駅」は、「以前のように井戸端会議が楽しめる場所」。請戸漁港に揚がったお魚が並ぶ魚屋さんと、近所の農家さんが朝採りした野菜が並ぶ八百屋さんと、まちで人気だったコッペパンと、おかあさんたち手づくりの漬物やお菓子と。穏やかな日々を彩っていたたくさんのものを並べて、気の置けないお茶のみ話ができる場所が、「道の駅なみえ」になりました。畳敷きの談話コーナーはもちろん、キッズスペースや屋外の交流広場は緩やかな人の集いでいつも賑やか。山形県長井市に避難し酒造りを続けてきた「鈴木酒造店」の酒蔵も新装オープンし、大堀相馬焼のミュージアムとともに浪江の職人魂を伝えています。文房具や衣料品などの日用品は、無印良品が細やかなニーズに応えつつ担っています。
「常磐もの」「請戸もの」のおいしさを一堂に
請戸漁港に揚がる多彩な魚介の中でも、特にしらすは一級品。夏にはぴちぴちの生しらす、一年を通してならふわふわしっとりの釜揚げしらすが味わえます。フードコートでは、しらす盛り放題の特製丼が大人気。請戸のヒラメを使った「常磐ヒラメバーガー」や「なみえ焼そば」など、迷うも楽しのグルメが展開されています。2021年12月には、本館と「なみえの技・なりわい館」の間に「ラッキー公園 in なみえまち」が開園。全国初となるポケモンをモチーフにした公園には、ラッキーやベロリンガのスライダー、ピンプクの砂場など遊具がいっぱい。子供たちはもちろん、インスタグラマーにも大人気のフォトスポットとなっています。
道の駅なみえ
- 住所福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60
- 電話0240-23-7121
- アクセスJR浪江駅から徒歩で約15分
常磐自動車道 浪江ICから車で約10分 - 営業時間10:00~18:00
- 定休日毎月最終水曜日(なみえの技・なりわい館 大堀相馬焼のみ毎週火・水曜日)