- スポット一覧
- みちのく潮風トレイル 福島の姿を歩いて知る
歩いて地元の人々と触れ合うことで土地の風土と歴史を知る。
みちのく潮風トレイル
沿岸1000キロに及ぶ発見の旅

東北の復興に向けて環境省が策定したナショナルトレイルです。4県28市町村に及ぶ関係自治体、民間団体、地域住民の協働により、2019年に全線開通。青森県八戸市蕪島から福島県相馬市松川浦まで全長1000キロを超えるロングトレイルとなりました。東北の自然・文化・歴史を肌で感じ、道々出会う人々と触れ合いながら歩くことで、東北の復興に歩みを重ねてほしいという思いが込められています。
人気ポイントに立ち寄ろう
県内では、相馬市の松川浦環境公園が全トレイルの起点(あるいは終点)となっていて、トレイルは主に新地町を通っています。人気ポイントは、新地町のシンボルである標高430メートルの鹿狼山。山頂からは太平洋が望めます。
登山口にある「鹿狼の湯」は地元の人々に親しまれてきた明治25年創業の鉱泉宿。露天風呂の眼下には森が広がります。「潮風トレイルを八戸からここまで歩いてきた方がこれまで二人いらっしゃいましたね」と6代目若主人の加藤正司さん。
多くの人が立ち寄るのが「平成の名水100選」の一つ「右近清水」です。震災で水道が止まった時に多くの人がこの水に救われました。隣接する菅ノ沢溜池は染井吉野や川津桜、右近桜などの桜の名所。
右近清水のすぐ近くにあるのが、齋藤靖宏さんと娘のかんなさんが営むベーカリーの「ボヌールやすひろ66」。町外れに移転したにも関わらず訪れる人が絶えない隠れ名店。旅人と土地の人が触れ合う場となっています。
新地町内のルート全般については新地町企画振興課にお問い合わせください
電話:
0244-62-2111
詳しくは:
新地町企画振興課にお問い合わせへ
https://www.shinchi-town.jp/soshiki/3/michinoku-shiokaze-trail.html

鹿狼の湯
6代目若主人 加藤正司
津波警報が出て100人ほどの方が高台のここに避難してきて、町が地区ごとに避難所を指定するまでの3〜4日ほどここは避難所になりました。車に泊まる人が多かったですが、トイレや電気は使えたので。お風呂は配管が壊れていたのですが、被災から2週間ほど経った頃、役場からお風呂だけ営業してほしいと依頼があり、応急修理をして開放しました。宿泊再開できたのは1か月後。大広間でよければと仕事関係の方に限り、簡単な食事を提供し泊まっていただきました。